From 5d909e1fc20773b48f04a3f20510f0206be0981f Mon Sep 17 00:00:00 2001 From: Christian Perrier Date: Sun, 19 Feb 2006 17:42:12 +0000 Subject: Japanese manpages translation update --- doc/ja/apt-get.ja.8.xml | 900 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 1 file changed, 900 insertions(+) create mode 100644 doc/ja/apt-get.ja.8.xml (limited to 'doc/ja/apt-get.ja.8.xml') diff --git a/doc/ja/apt-get.ja.8.xml b/doc/ja/apt-get.ja.8.xml new file mode 100644 index 000000000..f503b89ef --- /dev/null +++ b/doc/ja/apt-get.ja.8.xml @@ -0,0 +1,900 @@ + + +%aptent; + +]> + + + + + &apt-author.jgunthorpe; + &apt-author.team; + &apt-email; + &apt-product; + + 29 February 2004 + + + + apt-get + 8 + + + + + apt-get + + APT package handling utility -- コマンドラインインターフェース + + + + + + apt-get + + + + + update + upgrade + dselect-upgrade + install pkg + remove pkg + source pkg + build-dep pkg + check + clean + autoclean + + + + + + 説明 + + apt-get は、 + パッケージを操作するコマンドラインツールで、 + APT ライブラリを用いる他のツールのユーザ側「バックエンド」といえるものです。 + 「フロントエンド」インターフェースには、dselect(8), + aptitude, synaptic, gnome-apt, wajig などがあります。 + + + オプションや オプションを除き、 + 以下に挙げるコマンドが必要です。 + + + update + + updateは、 + 取得元からパッケージインデックスファイルの再同期を行うのに使用します。 + 利用可能なパッケージのインデックスは、 + /etc/apt/sources.list に記述した場所から取得します。 + 例えば Debian アーカイブを利用する際、 + このコマンドが Packages.gz ファイルを検索することで、 + 新規または更新されたパッケージの情報が利用可能となります。 + update は、upgrade や + dist-upgrade を行う前に常に実行してください。 + 前もってパッケージファイルのサイズを知ることができないため、 + 全体の進捗メータは正しく表示されません。 + + + upgrade + + upgrade は、 + 現在システムにインストールされている全パッケージの最新バージョンを、 + /etc/apt/sources.list + に列挙した取得元からインストールするのに使用します。 + 現在インストール中のパッケージに新しいバージョンがあれば更新しますが、 + いかなる時も現在インストール中のパッケージの削除は行いません。 + 対象のパッケージが、 + 他のパッケージのインストール状態を変更せずに更新できない場合は、 + 現在のバージョンのままとなります。 + 最初に update を実行しておき、 + apt-get にパッケージの新しいバージョンがあることを + 知らせる必要があります。 + + + dselect-upgrade + + dselect-upgrade は、 + 伝統的な Debian GNU/Linux パッケージ管理フロントエンドの &dselect; + と共に使用されます。 + dselect-upgrade は、 + &dselect; で作られた利用可能パッケージの + Status フィールドの変更を追跡し、 + その状態を反映させるのに必要なアクションを実行します。 + (例えば、古いパッケージの削除や新しいパッケージのインストールなど) + + + + dist-upgrade + + dist-upgrade は、 + upgrade の機能に加え、 + 新バージョンのパッケージに対する依存関係の変更を知的に操作します。 + apt-get は「洗練された」競合解決システムを持ち、 + 必要とあらば比較的重要でないパッケージを犠牲にして、 + 最重要パッケージの更新を試みます。 + /etc/apt/sources.list ファイルには、 + 必要なパッケージファイルを検索する場所のリストが含まれています。 + 特定のパッケージ向けに、一般的な設定を上書きする機構については、 + &apt-preferences; をご覧ください。 + + + install + + install の後には、 + インストールするパッケージを 1 つ以上指定します。 + 指定するパッケージは、完全なファイル名ではなくパッケージ名です。 + (例えば Debian GNU/Linux システムでは、 + libc6_1.9.6-2.deb ではなく libc6 を引数として与えます) + インストールするよう指定したすべてのパッケージに対し、 + 検索・インストールを行います。 + /etc/apt/sources.list ファイルを、 + 要求するパッケージの場所を特定するのに使用します。 + パッケージ名の後ろに (空白を含まず) ハイフンが追加されている場合、 + そのパッケージがインストールされていれば削除します。 + 同様に、インストールするパッケージを明示するのにプラス記号も使用できます。 + この記号は apt-get の競合解決システムの判断に利用されるかもしれません。 + + + パッケージにイコール記号とバージョンを続けることで、 + 選択したバージョンのパッケージをインストールすることができます。 + つまり、指定のバージョンのパッケージをインストールするように選択する、 + ということです。 + 別の方法としては、ディストリビューションを特定するのに、 + パッケージ名に続けて、 + スラッシュとディストリビューションのバージョンやアーカイブ名 + (stable, testing, unstable) を記述できます。 + + + バージョン選択機構はダウングレード時にも使用できるため、 + 注意して使用しなければなりません。 + + + 最後に、&apt-preferences; 機構により、 + 特定のパッケージに対するインストールポリシーを作成できます。 + + + 構文に '.', '?', '*' を含み、パッケージ名がマッチしなかった場合、 + POSIX 正規表現であると見なし、 + データベース内の全パッケージ名に対して適用します。 + マッチしたパッケージすべてがインストール(もしくは削除)されます。 + 'lo.*' のような文字列は、 + 'how-lo' や 'lowest' にマッチすることに注意してください。 + そうしたくなければ、'^' や '$' を付けるか、 + もっと詳しい正規表現を指定してください。 + + + remove + + remove は、 + パッケージが削除されることを除き、install と同様です。 + プラス記号がパッケージ名に (間に空白を含まずに) 付加されると、 + 識別されたパッケージを、削除ではなくインストールします。 + + + source + + source は、 + ソースパッケージを取得するのに apt-get します。 + APT はどのソースパッケージを取得するか決定するよう、 + 利用可能なパッケージを検討します。 + その後、最新の利用可能なソースパッケージを見つけ、 + カレントディレクトリへダウンロードします。 + バイナリパッケージとは別に &sources-list; ファイルの + deb-src 行から、ソースパッケージを追跡します。 + これは、インストールした (またはインストールできる) パッケージと、 + 取得元を変えることができることを示しています。 + --compile オプションが指定された場合、dpkg-buildpackage を用いて + バイナリ .deb ファイルへコンパイルを行います。 + --download-only の場合はソースパッケージを展開しません。 + + + パッケージと同様に、 + ソース名の後ろにイコールと取得したいバージョンを置くと、 + 指定したバージョンのソースを取得できます。 + APT::Get::Only-Source + オプションが暗黙のうちに有効になっているため、 + ソースパッケージ名とバージョンに厳密に一致させています。 + + + tar ball はカレントディレクトリにのみダウンロードされ、 + カレントディレクトリに展開されることに注意してください。 + + + build-dep + + build-dep は、 + ソースパッケージの構築依存関係を満たすように、 + パッケージのインストール・削除を行います。 + + + check + + check は、 + パッケージキャッシュの更新や壊れた依存関係をチェックする診断ツールです。 + + + clean + + clean は、 + 取得したパッケージのローカルリポジトリを掃除します。 + &cachedir;/archives/ と + &cachedir;/archives/partial/ + からロックファイル以外すべて削除します。 + APT が &dselect; から呼ばれるときには、 + 自動的に clean が実行されます。 + dselectを使用しない場合は、ディスクスペースを解放するため、時々 + apt-get clean を実行したくなるでしょう。 + + + autoclean + + clean と同様に、 + autoclean は取得したパッケージのローカルリポジトリを掃除します。 + 違いは、もうダウンロードされることがないパッケージファイルや、 + ほとんど不要なパッケージファイルのみを削除することです。 + このため、長い期間、キャッシュが管理できずに肥大化することなく、 + 維持することができます。 + 設定オプション APT::Clean-Installed に + off をセットしていれば、 + インストール済のパッケージファイルが削除されるのを防げます。 + + + + + + オプション + &apt-cmdblurb; + + + + + ダウンロードのみ - パッケージファイルの取得のみを行い、 + 展開・インストールを行いません。 + 設定項目 - APT::Get::Download-Only + + + + + 修復 - 依存関係が壊れたシステムの修正を試みます。 + このオプションを install や remove と一緒に使うときは、 + パッケージを指定しなくてもかまいません。 + どのパッケージを指定しても、完全に問題を解決します。APT 自体は、 + システムに存在する壊れたパッケージ依存関係を許すことができないので、 + 初めて APT を実行する場合、このオプションが必要になることがあります。 + システムの依存関係構造にかなり問題がある場合は、 + 手動で修正するよう要求することもあります。 + (通常は、問題のあるパッケージを取り除くのに &dselect; や + dpkg --remove を使用します) + このオプションを オプションと同時に使用すると、 + エラーになる状況があるかもしれません。 + 設定項目 - APT::Get::Fix-Broken + + + + + + 欠落パッケージの無視 - パッケージが取得できなかったり、 + (パッケージの破損で) 取得した後の整合性チェックを通らなかった場合、 + そのパッケージの処理を保留し最後まで処理を続けます。 + このオプションを オプションと同時に使用すると、 + エラーになる状況があるかもしれません。 + パッケージをインストールするよう選択している場合 + (特にコマンドラインでの操作時) や、 + ダウンロードできなかった場合に、なにも表示せず保留することになります。 + 設定項目 - APT::Get::Fix-Missing + + + + + パッケージのダウンロードを無効にします。 + これはすでにダウンロードした .deb に対してのみ APT を行う場合に、 + と併せて使うのがよいでしょう。 + 設定項目 - APT::Get::Download + + + + + 静粛 - 進捗表示を省略し、 + ログをとるのに便利な出力を行います。 + 最大 2 つまで q を重ねることでより静粛にできます。 + また、 のように静粛レベルを指定して、 + 設定ファイルを上書きすることもできます。 + 静粛レベル 2 は を含んでいることに注意してください。 + APT が意図しない決定を行うかもしれないので -d, --print-uris, -s のような + 操作を行わないオプションをつけずに -qq を使用するべきではありません。 + 設定項目 - quiet + + + + + + + + + + 動作なし - なにが起こるのかのシミュレーションを行い、 + 実際にはシステムの変更を行いません。 + 設定項目 - APT::Get::Simulate + + + シミュレートの結果、dpkg の動作を表す一連の行のそれぞれに、 + 設定 (Conf)、削除 (Remv)、展開 (Inst) を表示します。 + 角カッコは壊れたパッケージを表し、(まれに) + 空の角カッコは大した問題ではないことを表します。 + + + + + + プロンプトへの自動承諾 - すべてのプロンプトに自動的に + "yes" と答え、非対話的に実行します。 + 保留したパッケージの状態を変更したり、 + 必須パッケージを削除するような不適切な状況の場合、 + apt-get は処理を中断します。 + 設定項目 - APT::Get::Assume-Yes + + + + + 更新パッケージ表示 - + 更新される全パッケージを一覧表示します。 + 設定項目 - APT::Get::Show-Upgraded + + + + + 更新・インストールするパッケージのヴァージョンを、 + すべて表示します。 + 設定項目 - APT::Get::Show-Versions + + + + + + ソースパッケージをダウンロード後、コンパイルします。 + 設定項目 - APT::Get::Compile + + + + + 保留パッケージの無視 - パッケージの保留指示を無視して + apt-get を行います。 + dist-upgrade と共に、 + 大量のパッケージを保留の解除をするのに使用すると便利です。 + 設定項目 - APT::Ignore-Hold + + + + + パッケージ更新なし - install + と同時に使用すると、no-upgrade は、 + 指定したパッケージがすでにインストールしてある場合に更新を行いません。 + 設定項目 - APT::Get::Upgrade + + + + + 強制承諾 - + APT が何か損傷を与えかねない動作をしようとした場合でも、 + 確認の入力なしで実行してしまう危険なオプションです。 + よほどの状況でなければ、使用しない方がいいでしょう。 + force-yes は、あなたのシステムを破壊しかねません! + 設定項目 - APT::Get::force-yes + + + + + インストールするファイルを取得する代わりに、 + その URI を表示します。 + URI には、パス、対象ファイル名、ファイルサイズ、 + 予測される md5 ハッシュが含まれています。 + 出力したファイル名が、 + 常にリモートサイトのファイル名と一致するわけではない、 + ということに注意してください! + これは source コマンド、 + update コマンドでも動作します。 + update で使用したときには、 + MD5 やファイルサイズを含みません。 + このとき、圧縮ファイルの展開はユーザの責任において行ってください。 + 設定項目 - APT::Get::Print-URIs + + + + + 削除する際、「削除」ではなく「完全削除」を行います。 + 「完全削除」を行うと指示したパッケージ名の後には、 + アスタリスク ("*") が付きます。 + 設定項目 - APT::Get::Purge + + + + + すでに最新版がインストールされていても、 + パッケージを再インストールします。 + 設定項目 - APT::Get::ReInstall. + + + + + この機能はデフォルトで ON になっています。 + OFF にするには --no-list-cleanup としてください。 + ON の場合、 + apt-get は古くなったファイルを確実に消去するため、 + 自動的に &statedir;/lists の中身を管理します。 + これを OFF にするのは、取得元リストを頻繁に変更する時ぐらいでしょう。 + 設定項目 - APT::Get::List-Cleanup. + + + + + + + このオプションは、 + ポリシーエンジンへのデフォルト入力を制御します。 + これは、指定されたリリース文字列を使用し、 + デフォルト pin を優先度 990 で作成することです。 + 優先ファイルはこの設定を上書きします。 + 要するにこのオプションで、 + どの配布パッケージを取得するかを簡単に管理します。 + 一般的な例としては、 + でしょう。 + 設定項目 - APT::Default-Release + &apt-preferences; のマニュアルページもご覧ください。 + + + + + + 「重要でない」操作のみを行います。 + これは論理的に の仲間と見なせます。 + は質問にすべて yes と答えますが、 + はすべて no と答えます。 + 設定項目 - APT::Get::Trivial-Only + + + + + パッケージが削除される状況になったとき、 + プロンプトを表示せず中断します。 + 設定項目 - APT::Get::Remove + + + + + source コマンドと + build-dep コマンドでのみ意味があります。 + 指定されたソース名がバイナリテーブルにマップされないようにします。 + これは、このオプションを指定すると、 + バイナリパッケージ名を受け付けて対応するソースパッケージを探すのではなく、 + 引数にソースパッケージ名しか受け付けなくなる、ということです。 + 設定項目 - APT::Get::Only-Source + + + + + ソースアーカイブの diff ファイルや + tar ファイルのダウンロードのみを行います。 + 設定項目 - APT::Get::Diff-Only, + APT::Get::Tar-Only + + + + + 構築依存関係の解決を、 + アーキテクチャに依存したもののみ行います。 + 設定項目 - APT::Get::Arch-Only + + + + + パッケージを確認できない場合に無視し、 + それについて質問しません。 + pbuilder のようなツールで便利です。 + 設定項目 - APT::Get::AllowUnauthenticated + + + + &apt-commonoptions; + + + + + + ファイル + + /etc/apt/sources.list + + パッケージの取得元。 + 設定項目 - Dir::Etc::SourceList + + + /etc/apt/apt.conf + + APT 設定ファイル。 + 設定項目 - Dir::Etc::Main + + + /etc/apt/apt.conf.d/ + + APT 設定ファイルの断片。 + 設定項目 - Dir::Etc::Parts + + + /etc/apt/preferences + + バージョン優先ファイル。 + ここに "pin" の設定を行います。 + つまり、別々の取得元や異なるディストリビューションのバージョンの、 + どこからパッケージを取得するかを設定します。 + 設定項目 - Dir::Etc::Preferences + + + &cachedir;/archives/ + + 取得済みパッケージファイル格納エリア。 + 設定項目 - Dir::Cache::Archives + + + &cachedir;/archives/partial/ + + 取得中パッケージファイル格納エリア。 + 設定項目 - Dir::Cache::Archives (必然的に不完全) + + + &statedir;/lists/ + + &sources-list; のパッケージリソース特有の状態情報格納エリア。 + 設定項目 - Dir::State::Lists + + + &statedir;/lists/partial/ + + 取得中の状態情報格納エリア。 + 設定項目 - Dir::State::Lists (必然的に不完全) + + + + + + 関連項目 + + &apt-cache;, &apt-cdrom;, &dpkg;, &dselect;, &sources-list;, + &apt-conf;, &apt-config;, + &docdir; の APT ユーザーズガイド, &apt-preferences;, APT Howto + + + + 診断メッセージ + + apt-get は正常終了時に 0 を返します。 + エラー時には十進の 100 を返します。 + + + &manbugs; + &translator; + + -- cgit v1.2.3